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 JR貨物 8月コンテナ輸送、7.2%の減少に
 JR貨物は9月14日、8月の輸送動向を発表した。

 8月を通して各地で大雨による輸送障害が発生するとともに、駿河湾沖や福島県沖を震源とする地震に伴う運転規制が実施された。これらの輸送障害に加え、大震災による常磐線の不通が継続し、月全体では高速貨443本、専貨2本が運休。

 なお、7月の新潟・福島地方の豪雨で不通となっていた上越線は、8月13日に運転を再開した。

 荷動きは、震災に伴う生産の減少に加え、輸送障害の影響を強く受け、前年を大きく下回った。また、円高の影響で輸出製品の生産が低調となったことから、一部の品目で輸送量の減少が見られた。

 コンテナ貨物は、自動車部品が前年を大きく上回ったものの、震災の影響を強く受けた 紙・パルプ、食料工業品、化学工業品などが前年を下回り、全体では前年比7・2%減となった。

 自動車部品は震災後の部品供給の安定化で、上期の減産を挽回するためメーカー各社が増産体制となり増送となった。食料工業品は震災の影響のほか、前年が猛暑で清涼飲料水の出荷が極めて旺盛だったこともあり前年を大きく下回った。

 車扱貨物は、石油をはじめほぼ全ての品目が前年を下回り、全体では前年比6.7%減。石油は昨年、猛暑で需要が急増したため今年は大きく減送となった。

 なお、10月1日から12月31日までの期間、全国通運連盟と共催で「コンテナ輸送品質向上キャンペーン」を実施する。フォークリフトオペレーターへの教育・訓練や、輸送品質向上検討会の開催などに取り組む。

(11/10/14)



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