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近鉄エクスプレス四国 設立会見を開く  
 近鉄エクスプレス四国(愛媛県松山市、桑尾賢太郎社長)の設立記者会見が17日、松山市のホテルで行われた。会見には出資会社となる近鉄エクスプレスの辻本博圭社長、四国名鉄運輸の福田勝利社長、カトーレックの加藤英輔社長、そして新会社となる近鉄エクスプレス四国の桑尾賢太郎社長が出席した。

 近鉄エクスプレスの辻本社長は四国での会社設立について、「早くから世界的な規模でネットワーク作りを進めてきたが、国内を振り返ると、東京を中心とする首都圏、名古屋、大阪・京都・神戸などの関西圏の3か所にほぼ限定されており、海外での出店スピードに比べて遅れていた」と説明。「日系メーカーの中国をはじめとするアジア各国への進出が続くなか、四国の顧客についてもこのままでは満足して頂けないと強く感じていた。そこで地方都市のマーケットの掘り起しとともに地域密着型の販売体制を整えたいと思い、当社と長年の取引がある四国名鉄さん、カトーレックさんに新会社設立の話を切り出したところ、とんとん拍子に話が進んだ」という。「新会社ではそれぞれの特色を生かして、これまでにない斬新なサービスを提供していきたい」。

 四国名鉄運輸の福田勝利社長は、「輸送商品に磨きを掛ける一方、売り上げ拡大を図るための新たな事業展開が必要と考えていたので、近鉄エクスプレスさんの国内拠点再構築構想は正に願ったりかなったり」とし、「四国ナンバーワンのフォワーダーを目指す」と述べた。また、カトーレックの加藤英輔社長は、「貨物輸送事業が大変厳しく、さらに四国の人口減少が進むなか、今後の物流業界を勝ち抜くためにも、この話には二つ返事で同意した」とし、「美術品の輸送に強い当社が、近鉄エクスプレスさんとタッグを組んで、エルミタージュ美術館コレクションの輸送を手掛けるなどの特色を生かした事業展開を行いたい」と語った。

 最後に、近鉄エクスプレス四国の桑尾社長は、「故郷の四国に恩返しするつもりで、国際物流の発展と地域経済の活性化に役立てるようがんばりたい」とし、「農林水産の振興に役立つ輸出や、大きな食品展示会などでの国際イベント輸送など、四国のニッチトップ企業を目指していく」と決意を表明した。
                         
(06/01/18)
<記事提供:物流ウィークリー


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