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 尼崎・大型車迂回策で1日2200台が5号湾岸線へ
 国道43号とその2階部分の阪神高速3号神戸線から大型車を削減させる住民と国・阪神高速との話し合いが11月29日、兵庫県尼崎市で開かれた。阪神高速5号湾岸線への迂回策が、いわゆる「4t車」にも3月から拡充されたことを受け、国道43号・3号神戸線から5号湾岸線へ転換した大型車が1日当たり約2200台と推計されると報告された。

 迂回策は、神戸市の「六甲アイランド」から大阪市の「天保山」までの5号湾岸線の区間を走ったETC搭載大型車の通行料を3割引とするもの。3月からは、コーポレートカード利用者で事前登録した4t車も割引対象になった。

 阪神高速によると、迂回策により5号湾岸線に転換した4tを含む大型車は1日約2200台。もっとも、4t車に拡充した3月以降に転換したのは約400台に過ぎなかった。迂回策が及ぼす効果が4t車には限定的である要因について、住民側はETC搭載車全車への拡大を求めたが、阪神高速は慎重な姿勢を示した。

 尼崎市―大阪市の境界での今年10月の調査では、4t車とそれ以上の大型車の台数は国道43号と3号神戸線を合わせた台数がそれぞれ約1万5000台ずつで拮抗。住民側はETC搭載車全車に対象を広げれば、約3000台の転換はあるとみているが、それでも全体の1割に過ぎない。

 住民側は、「景気が悪いので大型車が減っているが、今のうちに規制が必要」とも述べ、警察による国道43号の交通規制の可否の検討について働きかけを強めるよう国に要請した。近畿地方整備局の担当者は、「次回の3月の会合までに(働きかけが)進展するよう頑張りたい」と述べた。

(10/12/31)


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