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高速道路 軽油高騰で「ガス欠」が頻発!? 
 軽油暴騰で運送経営が深刻さを増しているが、それにともなって予想できたというか、嘘みたいなホントの事態が起きている。このほど岡山県高速道路交通安全協議会が会員に発したファクス文書によれば、「高速道路で燃料切れのトラック、バスが立ち往生するケースが頻発している」というのだ。

 文書では、立ち往生する車両の背景として「原油高騰が続き、自社契約のガソリンスタンド以外での給油を(会社側が)禁止したため、燃料を補給することができず…」と説明。さらに、「…そのまま高速道路を走行し続け、燃料切れで本線に停止したところを後続の車両に追突されるという交通事故も現実に発生している」として関係者に注意を呼び掛けている。

 いくら燃料価格が跳ね上がったとはいえ、嘘みたいな話である。ただ、そういえば過日、広島県の運送会社のドライバーをインタビューした際、「うちは会社の給油施設以外で燃料を注ぐと罰金。完全歩合だから売り上げが欲しくて遠くへ行くドライバーもいるが、罰金を払えば元も子もない」と話していたのを思い出した。

 そうしたケースが意外に少なくない可能性があるのには驚かされる。岡山高速安協の事務局を務める県警高速隊によれば「運送事業の関係者からも現在の(軽油暴騰による)厳しい事情を聞いている。とにかく、警鐘を鳴らす意味で会員の手元に文書を送信させてもらった」と話している。     
                         
(05/11/15)
<記事提供:物流ウィークリー


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