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 バンテック 2人の代表取締役で不況乗り越え
 バンテック・グループ・ホールディングス(横浜市)は6日、役員人事を発表。3月27日付で山田敏晴氏が代表取締役社長に、現社長の篠田紘明氏は代表取締役会長に就任する。

 篠田氏は「3年前に社長になり、課題であった上場を果たした。持ち株会社が流行っているが、シナジーを出すには(グループの)統合を図ったほうがよいと考え準備を進めてきた」と説明。しかし「自動車部品物流と航空貨物分野が世界経済の波で未曾有の状況となった」とし、「代表取締役2人体制で役割を分担して乗り越えたい」と話す。

 同社は4月、コントラクトロジとフォワーディングの融合によるシナジーを発揮するため、グループ企業のバンテックとバンテックワールドトランスポートの合併を予定。

 山田氏は、グループの中核であるバンテック社長として活躍してきた。山田氏は「グループ統合と経営環境の激変が同時に起きる非常事態」とし、「士気をあげ、グループの活性化を図る」と述べた。

 フォワーディングは昨年前半から減少していたものの、グループ全体では自動車分野でカバーしていた。しかし、昨年11月から自動車業界の急激な減産で予想外の物流量減少に直面している。

 これまでに役員報酬のカットや販売管理費の圧縮、1300人の非正規社員・派遣社員から230人の人員削減を実施。篠田氏は「これでも不十分。コスト面の削減、海外を含めて、いろいろな対応をやっていかねばならない」とした。

 国内物流では、トラック輸送の傭車先を絞り込み、協力会社を全体の10%減らした。物量が減った貨物をシェアリングしているような状況だという。一方で、「こういう時に手を打って、景気が戻ってくる時に備えたい」とも強調する。協力運送会社に対しては、4月から協力会の安全教育なども行う予定だ。

                    (09/02/13)
<記事提供:物流ウィークリー


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