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 不況の影響は中小よりも大手が深刻
 景気が低迷しているが、運送業界は大手元請け事業者ほど今回の不況の影響が多いようで、下請け会社も不安を隠せない様子だ。

 大手鉄鋼メーカーの物流会社と取引する運送会社は、「ほとんどの鉄鋼元請け会社の売り上げが、昨年と比較して5割程度落ち込んでいると聞く」と指摘。一方、「われわれ中小の下請け会社は特定のメーカーの仕事だけを行っているわけではないから、昨年から2、3割程度の売り上げ減少で済んでいる。中小よりも大手元請け会社の方が厳しいのかもしれない」と話す。

 海コン業界でも、大手元請け事業者になればなるほど厳しいようで、ある海コン輸送業者も「元請けを行っているため、末端の仕事を拾ってまで仕事はこなせない。さらに横のつながりもほとんどないことから、売り上げ、仕事量ともに減少し、我々下請けと比べて不況の影響は大きいようだ。今後の経営継続に不安を感じさせられる」という。

 海コンで元請けを行う会社は、「これまで傭車は一切停止させないできたが、今月に入って半分を休ませている。また、自社便も半分から3割程度休ませるなど事態は深刻。1社依存からの脱却を考えているが、繁忙期を迎えると今度は車両確保が困難であることから、今後の方向性を深刻に考えている」と厳しい状況を説明。

 食品・雑貨でも元請けになればなるほど売り上げは大幅に減少しており、中小・零細の下請けほど事業者間の取引量の増加で売り上げの下落は少ないようだ。

                    (09/02/13)
<記事提供:物流ウィークリー


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