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 セイノーHD 西武運輸を子会社化で拠点拡大
 セイノーホールディングス(SHD)は19日、西武運輸の株式取得に関する基本合意書を締結したことを発表した。3月下旬に、西武ホールディングスの保有する株式を100%、SHDに譲渡する。取得価額は未定。輸送品質の向上と抜本的なコスト構造の改革をめざし、幹線ネットワークの効率化、重複拠点の統合・再配置、集配業務の相互委託などを行っていく。

 同日開催された記者会見で、SHDの田口義嘉壽会長は「特積みにおける関東圏・九州圏でのネットワークと、航空分野のノウハウという西武運輸の強みは、我々との事業補完性が非常に高い」と説明。今後も他社とのアライアンスや共同運行の可能性を模索していく方針を示した。

 また、西武ホールディングスの後藤高志社長は、「100年に1度とも言われる経済情勢の中、西武運輸の持つ強みを発揮し持続的な発展をするには、セイノーの傘下に入ることが最善だと判断した」と説明。「株式譲渡にとどまらない、グループ間でのシナジーを出していく」と述べた。

 子会社化後も、引き続き西武運輸として事業を行うが、「様子を見ながら(統合を)進めていくが、将来的にはグループひとつとしてやってもらいたい」(田口会長)とする。約2200人が在籍する西武運輸の従業員については雇用を確保。また、全国の拠点数は両社合わせて660となる。
                    (09/01/23)
<記事提供:物流ウィークリー


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