全日本空輸（ＡＮＡ）と日本郵政公社は２０日、国際物流の分野において戦略的提携を行うことで合意したと発表。両社は共同で、アジア市場を中心に高品質で競争力のある国際エクスプレス（国際急送便）サービスの開発・提供を行い、今後、ネットワークの世界規模での拡大をめざす。

　郵政民営化法により、国際物流事業への進出が認められる来年四月以降、郵政公社は国際物流事業への本格的展開を図る。また、ＡＮＡは、貨物専用機の追加導入を含めた航空貨物事業の拡大に本格的に着手しており、両社の戦略的提携によって高品質のサービスを提供し、「世界規模の国際インテグレーター（総合物流事業者）」を実現させる。

　両社は貨物機運航会社を来年四月以降に設立し、両社一体となって国際航空貨物運送事業を展開する。国際郵便事業でも従来以上に協力関係を強化するほか、将来的に国際的な戦略物流事業などでも、その協力関係を拡大していく。　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（05/10/20）
＜記事提供：物流ウィークリー＞