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 iMott 耐摩耗性の高い新製品S-DLC発表
 iMott(松尾誠社長、横浜市青葉区)と名古屋大学の大竹尚登准教授は20日、新素材「セグメント構造DLC技術(S-DLC)」について発表した。

 DLCとはダイヤモンド・ライク・カーボンのことで、ダイヤモンドと炭の中間に位置する素材。摩擦係数が低い、耐摩耗性が高いなどの特性を持ち、自動車用品のコーティング材としてすでに多く使われている。

 新技術のS-DLCは、膜に溝を入れた碁盤の目状の不連続膜(セグメント形状)が特徴で、DLCの2-10倍のひずみに耐えられるほどに柔軟性が向上。試験で耐摩耗性の向上、摩擦の対象物への攻撃性が低いことが確認されている。

 同社では、トラックやバスへの活用を検討。具体的には、ステンレス板(シム)にS-DLCを塗布したものをハブとホイールの接触面に挿入して、振動の繰り返しで起こるハブの摩耗を抑制。金属疲労による亀裂や破断を防ぐのに役立つものとして、今後、トラックメーカーやディーラー、運送事業者などに提案していく構え。この夏から実車試験などに入る予定だ。

 なお、同技術は、東京工業大学と大田区の中小製造業者との産学連携事業により誕生。TDJ(東京都千代田区)と栄商金属(同大田区)も協力している。   

                    (08/06/27)
<記事提供:物流ウィークリー


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