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 岡山流通 一括受注サービスを構築
 車両を探す荷主企業と、荷物を求めるトラック事業者のニーズを最適な形で直接マッチングする新しい輸送システム「WARCS」(ワークス)を運営する岡山流通(川上文行社長、岡山市)はこのほど、メーカーなどの生産計画から在庫管理、物流までを一括受注するサービスを構築。かねて計画してきた「総合物流への進出」の足掛かりにするとともに、ワークスと連動させることで一段と輸送品質の向上をめざす。

 新サービスはDRP(流通資源管理)の概念に基づくもので、少量発注や多頻度出荷、リードタイムの短縮化など荷主企業からのニーズに対応し、在庫ゼロを目標としながらエンドユーザーの受注に即応する。

 システムは同社の関連会社で、中小運送事業者向けの業務アプリケーションソフトを手掛ける「ア・オリジナル」(同社長)が開発した。一方、電話やファクス、インターネットなどで収集した車両情報を一元的に管理し、荷主企業のニーズに最適なマッチングで対応するワークスは現在、登録トラック事業者数が1400社、車両台数も4万台に迫る勢いでネットワークを拡大している。

 車両の運行条件に加え、ドライバーの疲労度などのヒューマンファクターも考慮した配車体制を徹底化させたことによって荷主、トラック事業者双方からの信頼拡大につながっており、いわゆる直荷主との取引が前年比で倍増するなど好調に推移している。

 「在庫管理・欠品把握→生産計画→物流」へと一貫した流通管理を実現する新サービスでは、最終的な輸送情報をワークスと連動させることで低コストかつ、潜在的な機動力をフルに生かせるメリットが期待される。

 すでに食品や建築資材関係などの企業から引き合いもあるようで、「単一工程的な輸送サービスがメーンだったワークスが、一括受注システムと合体することで総合物流事業へと広がる。充実した品質を提供するためにも今後、さらにワークス会員の拡充にも力を入れていきたい」(赤田啓介・情報管理部長)などと話している。
                    (08/04/18)
<記事提供:物流ウィークリー


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