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 富士ソフト  常時記録型のドラレコを発売
 富士ソフトは、大型車両に適した常時記録型HDDドライブレコーダー「FS04DVRCP」の発売を開始した。同社ソリューション事業本部セキュリティソリューション部の石崎耕二課長は、「常時録画で撮りこぼしがないことが強み」と説明。初年度で600台の販売をめざす。

 同製品は、「100時間をゆうに超える長時間録画が可能」な大容量ハードディスクを持ち、運転開始時から事務所に戻るまで常時録画を行う。「大型車両や特殊車両は、(衝撃センサー式のドラレコの場合)カメラが反応しない場合がある」が、同製品は常時録画ゆえ、その心配がない。 同課長はメリットについて、「前後数10秒の録画では、『その衝撃に至るまでの経緯』が分からない。常時録画であれば、経緯も含めて分析することができる」と説明する。

 また、「記録画像があれば、事故処理のコスト低減にも役立つ。万一の事故のときに撮り逃しがあったら意味がない」とし、常時録画の「安心感」もアピール。「事故現場のことは誰も証明してくれない。記録画像は、ドライバーを守るためのものとして貢献できる」。

 カメラは最大で4台まで接続可能。設置個所としては、「前方と、巻き込み防止のための左方向の監視が基本」だが、「後方や荷台、運転席を映すことも可能」。また、「周囲を監視する」という、輸送時のセキュリティー確保を目的とした活用方法も想定しており、「現金輸送をはじめ、高付加価値な商品の輸送を行っている企業からの問い合わせも多い」という。オプションで車載モニターを接続すれば、バックアイカメラとして使うこともできる。

 運用の方法について、石崎課長は「常時録画だからと言って、映像をすべて見なければならないというわけではない」と強調。「例えば、デジタコから得られたデータで、運転の荒っぽいドライバーをピックアップする。その人の映像を月に何回かチェックしていることを示せば、『見られている』という緊張感が全ドライバーに保たれるはず」と、抑止効果をアピール。「ただ、機器を導入すれば何でも良くなるというわけではない。運用の仕方まで含めて提案していきたい」と同課長は意気込む。

 同社が長年展開してきた監視カメラに関するノウハウを受け継ぎ、「映像を漏れなく記録する」という機能に絞った同製品。同課長は、「画質の高さや動きの滑らかさでも評価をいただいている」とカメラの質にも自信を見せる。そして、「『ドラレコで何ができるのか』を考えていただきたい」と改めて強調。「すでに多くの運送事業者にデジタコが導入されており、運行管理や分析などは、そちらで十分できる。ドラレコ導入の目的を明確にした上で、投資効果を考えるべきではないか」と話す。

                    (07/11/23)
<記事提供:物流ウィークリー


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