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 アルプス社 地図情報を物流業に提案
 地図情報サービスを展開するアルプス社(東京都港区)。創業は1936年、紙ベースの地図制作からスタートし、90年代に入ってPC版の普及にも貢献。「Yahoo!地図情報」へのデータ提供も手がけるようになり、05年にYahoo! 傘下になった。現在は、本業の地図制作に加え、インターネットを利用したサービス展開にも本腰を入れる。

 物流業界でも活用可能な同社サービスについて、法人事業部企画部の御手洗央治マネジャーに話を聞いた。

 同社の法人向けサービスとして引き合いが多いのが、地図配信ASPサービス「ProAtlas MapExpress」。地図を活用した各種システムに使われる開発ツールで、Webブラウザ上での地図表示、施設検索、ルート検索などを可能にする。

 同氏は、「大手輸送事業者が独自で作る配車計画や車両管理システムに導入されている」と事例を挙げる。「ASPサービスのため、安価な額で利用できるのも強み」と指摘する。また、商圏分析ツール「Marketing Suite」は、商業用として開発されたものだが、輸送事業者も十分活用できる内容。店舗の位置を地図上にアイコンで表示し、人口などの統計情報をもとに各店舗の商圏を分析。同氏は一例として、「店舗の商圏情報と連動させることで、倉庫をどこに配置すれば効率的な配送ができるかを割り出せる」などの活用法を提案する。

 なお、同社の地図の最大の強みは「鮮度」。Yahoo!との連動を生かし、ユーザーからの「生の声」の情報を地図制作に取り入れている。「『新しいお店ができた』などの声が寄せられ、1日100件程度の更新がある」とし、「常に最新の地図情報をご提供できるように努めている。リアルタイム性が当社の命」と話す。

 「『地図』というインフラは用意する。あとは活用方法をユーザーと一緒に考えていけたら」とし、「『地図情報+α』で、可能性は無限。物流事業者にも、ぜひビジネスに活用していただきたい」と期待を込める。

                    (07/10/19)
<記事提供:物流ウィークリー


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