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U−can ECO
 古河ユニック 新製品のリリース相次ぐ
 クレーンのリーディングカンパニー・古河ユニックは昨年から、新製品を次々に打ち出している。15年来の取り組みである「環境」に加え、「安全」「操作性」をテーマに、製品の拡充を推進。営業部販売促進課の齋藤文博副課長に話を聞いた。

 昨年10月に発売されたクレーンが「U─can ECO(ユーキャン・エコ)」シリーズ。2つの油圧ポンプを用いることで、従来と同じパワーを維持しつつ、エンジンの回転数を半減させることに成功。当然、燃費性能は向上。「従来製品と比べた際の燃費低減率は最大で40%。ランニングコストを抑えることができる」のが事業者にとってのメリット。「技術面の分で、定価は若干上がってしまうが、数年ご利用いただければ回収できる」と同副課長は胸を張る。

 また、エンジン回転数を半減させたことにより、「作業時の騒音が解消された」という効果も。この効果については、「ご利用いただいた事業者からの声で分かった」とし、いまでは製品メリットの一つとして事業者にアピールしている。「利用者からは、夜や早朝、街中での作業も、周りの目を気にせずできるようになったとお聞きしている」とのこと。

 同シリーズには「連動ラジコン」が標準装備されているが、この7月には、さらに進化した「連動ラジコンJOY」を新発売。ブーム伸縮とフック巻き上げ・巻き下げの操作を右手のレバーの中に納め、右手一本で簡単に操作できるようになった。複雑な動きも、オペレーターの「感覚」に沿ってコントロールすることが可能。同副課長は、「ゲームのコントローラを操作する時をイメージしていただければ。繊細な動きにも対応できる」と話す。

 同社では、「ラジコンは、作業の様子を確認しながら操作できるため、安全性をより確保できる」とし、ラジコンタイプの普及に力を入れてきたという経緯がある。今回の「連動スティックJOY」は、ラジコンの「操作性」をさらに高めることで、作業効率の向上を促す。

 また、同社でクレーンと二本柱を成すのが車両運搬車だが、6月に「ユニックキャリア・ネオアルファ」を発売。「業界初」となる荷台傾斜角度ゼロ度を実現し、「載せやすさが大幅にアップした」。油圧シリンダーの技術を駆使し、なめらかな作動や騒音低減も実現している。

 いずれの製品も、発表後の評判は上々だという。同副課長は「長年、『人と地球』をテーマに製品を開発してきた。もちろん、メーカーとして『安全性』の追求も」とし、「そこへ、燃料代高騰や効率性向上に対する意識など、今の時代の流れがマッチしてきたのだろう」と分析する。

                    (07/10/05)
<記事提供:物流ウィークリー


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