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   中日本高速 隊列自動車走行実現めざし検討開始
 2020年の全線完成に向けて現在建設中の第2東名高速道路に、世界初の隊列自動車走行による物流専用レーンをつくる構想があるという。中日本高速道路では「まだ何も決まっていない段階」(広報部)とするものの、7月に発足する懇談会で実現に向けた検討に入る。

 隊列自動車走行は、車両が路面に埋め込まれた磁石を検知して軌道を確保し、車両前方に付けたレーダーやカメラで前後の車間距離を保つ仕組み。短い車間距離を保つため、通常の走行に比べて1時間当たりに走行可能な車両数が4倍になるという。
 
 一般車が走る車線の渋滞緩和にも効果的で2酸化炭素の削減など環境面での期待も大きい。また、運転手の負担も軽くなるため、居眠り運転による交通事故の危険も低減できる。

 第2東名は2012年に静岡県内で一部が開通し、2020年には全線が完成する。導入を検討する「第2東名夢ロード懇談会」は、学識経験者や企業関係者で構成。取り組むテーマは幅広いが、自動車走行レーン構想が目玉になりそう。

 自動走行レーンは高速道路の中央分離帯よりの片側2車線を利用するのがもっとも効果的とされているが、課題もある。それは安全面で、一般道と自動運転レーンの境目で、自動と手動の切り替えをどうするか、また、道路交通法なのか軌道法なのかも含めた新たな法整備も必要になってくる。

 中日本高速道路では、「第2東名を現東名の渋滞緩和・代替路といった補完機能に留めることなく、最先端技術を活用した道路交通システムを具現化する場として展開していきたい」としている。
 

                    (07/07/06)
<記事提供:物流ウィークリー


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