今月に入って燃料費が高騰し、一部では軽油１リットル当たりカード買いで９０円台を突破しているようだ。

　また、兵庫県の一部のスタンドでは、なんと１リットル１００円という。ある運送会社は今回の軽油価格高騰について、「とうとうリッター１００円という時代にきた。このままでは倒産、廃業も出てくるかもしれない。事実、当社でも軽油価格の高騰のうえに運賃値上げがないため、利益率は極端に落ち込んでいる。もし、このまま軽油価格が高騰し運賃が値上げされなければ、１年以内で赤字になる可能性も出てくる。業界全体で運賃の値上げを、もっと強く訴えていかないと大変なことになる」と軽油価格の高騰を危惧する。

　また、別の運送事業者でも「インタンクでも９０円台に突入している。それでもカード買いより５円から７円安いため、会社に戻ってから給油している。正規物の燃料にこだわっていたが、これだけ価格が高騰すれば、たとえ不正物であっても使いたくなる」と話していた。

　現在、業界挙げて厳しい状況におかれている実情を荷主企業に訴えてはいるが、一部では運賃値上げに成功している運送事業者も存在するものの、大半は現状運賃のままとなっている。本気で対策を考えなければ運送事業者の減少は避けられない。　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（05/08/22）
＜記事提供：物流ウィークリー＞