中央自動車工業 好評のアルコール検知器 | |
飲酒運転による不祥事や重大事故が後を絶たないが、企業が社会的責任を問われる現状において、運送事業者もドライバー任せにするのではなく企業として安全対策に取り組まねばならない。その一環として注目されているのがアルコール検知器による管理だ。自動車用品取扱い企業で大証二部上場の中央自動車工業(大阪市北区)が販売するアルコール検知器「SOCIAC(ソシアック)」。平成14年の発売開始以来、「日本製センサー使用で高感度」「デジタル表示で見やすい」「操作が簡単で扱いやすい」などの高い評価を得ている。ソシアックの性能について、商品開発部開発営業マネージャーの遠藤宣広氏と同企画開発次長の酒井規光氏に話を聞いた。 平成14年4月に道交法が改正され、飲酒運転に対する罰則が強化されたが、同社では法令施行の約1年前からマーケットリサーチを実施。健康と安全のために「体温計のように、体内のアルコールを手軽に測定できる機器があれば」との考えから測定器の開発に着手し、「ソシアック」を完成させた。 操作方法は、電源を入れて吹き込み口に約四秒間息を吹きかけるだけ。0.00mg/lから1.00mg/lまでデジタルで表示される。「短時間でチェックできるので、ドライバーが大勢いる事業所でも手間をかけずに調べられる」と遠藤氏。また、同製品は国内で製造され、日本製の高感度センサーを採用するほか、1台1台厳重に検査されている。「安心して使って頂けるよう品質管理は徹底している」(同氏)という。 同氏は「アルコール検知器はトラック・バス事業者だけでなく、官公庁や一般企業でも導入が広がっている」と現状を説明しながら、「測定の精度や使用方法などから、ソシアックが市場で高い評価を頂いている」と話す。 さらに、酒井氏は「前日のアルコールが残っている場合でも当然飲酒運転になる。運行前の『会社でのチェック』では、自動車通勤の場合、その日真っ先に運転する時の管理ができない。真のコンプライアンス確立のためには、出勤前に各自が自宅でチェックするという仕組みづくりが急務と言える」と説明する。 (07/02/16) <記事提供:物流ウィークリー> |
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