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S&S 大型車用のNOx低減装置を販売開始
 エス・アンド・エスエンジニアリング(櫻井眞一郎社長、神奈川県横浜市)は、NOX・PM低減装置「デュエット・バーン・システムKC―大型」(以下DBS大型)を12月末に国土交通省のNOX・PM低減装置として認定を受けた。1月初旬から販売を始める。

 KC―大型車用の同装置認可は日本初で、同社では「車両価格の高い大型車車両の代替を迫られているユーザーにとっては、待ちに待った認可が取得された朗報であると確信する」としている。

 既に同社では小型から大型まで、27型式の認可を取得し販売しているが、今回、一挙に7型式のKC―大型を取得し、月産300台の生産体制を整える予定だ。

 今回認可を取得したエンジン型式は、日野F17D(320馬力)、F20C(355馬力)。三菱8DC9(310馬力)、8DC11(355馬力)。日産ディーゼルRG8(350馬力)、RF8(310馬力)の7型式。

 同社の「DBS大型」は、エマルジョン燃焼とDPFの双方を用いて、両者を統合制御することにより、オリジナルのエンジンの性能をほとんど変えずに、NOXとPMを同時に大幅に低減し、クリーンな排気ガスを実現するものであり、使用過程車に容易に取り付け可能な画期的システム。

 エマルジョン燃焼は、燃料に混合された水分により、燃焼時のピーク温度を下げることでNOXを低減し、同時に内部の水が気化するときの急激な膨張により軽油は微細化、拡散されて空気との混合が加速し燃焼が促進される。このエマルジョン燃焼では、PM成分のうち黒煙を大幅に低減するので、一般のDPFと違ってDPFへの負担も軽くなり、結果的にDPFでの除去性能や耐久性を延ばす効果も得られる。

 現在は小型車から大型車まで、同装置を装着した車両が約2000台走行しているが、オイルの寿命も約2倍に延びるという効果が得られている。

 なお、この「DBS大型」を装着することにより、自動車NOX・PM法で車検が通らない車両も、車検の延命が出来るようになる。
                    (07/01/12)
<記事提供:物流ウィークリー


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