ニュース





全ト協 トラックドライバーへのアンケート結果発表
 全日本トラック協会はこのほど、営業用トラックドライバーへのアンケート結果をまとめた「プロドライバーの生活と意見」を発行。同アンケートは昨年に引き続き行われたもので、今年は8月21日―25日に、全国38か所のトラックステーションで実施された。有効回答人数は2375人。

  回答者の分布を見ると約99%が男性ドライバーで、平均年齢は42.2歳。50歳以上のドライバーが全体の28.6%を占めた。トラックドライバー歴の平均は16.3年。家族構成では「妻と子ども2人」が最多との結果が出た。

 トラックドライバーという職に就いた動機は「車が好きだから」が最も多く、「社会的に役立つ仕事だと思うから」も若干ながら増加傾向を見せた。月間平均走行距離は、半数以上が8001キロメートルを超えている。平均月収(手取り)は30万2559円で、昨年を1993円上回った。

 現在の仕事に対する希望として、「給料をもう少し増やしてほしい」「労働時間を短縮してほしい」「休日を増やしてほしい」が増加。賃金や労働時間に不満を持つドライバーが目立った。

 また、8月1日から行政処分基準が強化され、酒気帯び運転などの悪質違反は即事業停止となったことについて「知っている」が84.9%。10月1日からの運輸安全マネジメントについては、調査時期が導入前だったということもあり、「知っている」は40.9%と半数以下にとどまった。

 休日の過ごし方は、「体を休め寝ころんでいる」がトップ。「家族との団らん」「趣味にあてる」が続いた。趣味は「パチンコ・パチスロ」と「釣り」が同率で1位。

 安全運転のために最も気をつけていることは「スピードを出し過ぎない」「疲れたら休憩をとる」「車間距離を保つ」などが上位に。なお、すべての項目で増加し、安全に対する意識が向上していることがうかがえた。

 高速道路を運転していて困ることは「渋滞」が1位。以下、「運転マナーを守らない車が多い」「通行料金が高い」と続いた。なお、ETCの装着率は82.9%と初めて8割を超え、装着している人は「ノンストップで通行できる」「料金所の混雑を回避できる」「各種割引が利用できる」などを利用のメリットとして挙げた。

 一般道路を運転していて困ることは、「大型車を駐車できるスペースが少ない」が1位。全体の2.9%が、6月以降で「違法駐車の取締りを受けたことがある」と回答した。しかし、取締り強化以降、約6割のドライバーが「違法駐車が少なくなった」と実感していることが分かった。
                     (06/12/15)
<記事提供:物流ウィークリー


バックナンバー

HOME会社概要サービス内容会員規約Q&Aお問合せ
お申し込みリンク集最新ニュースプライバシーポリシー