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162人が競った


内閣総理大臣賞の篠原氏

全ト協 ドラコンを開催、総合優勝は篠原英之氏
 10月21、22の両日、全日本トラック協会主催の『第38回全国トラックドライバー・コンテスト』が、茨城県ひたちなか市の自動車安全運転センターで実施された。学科(法規、構造機能、運転常識)と実科(運転技能、整備点検)で争われ、全国約4000人の参加者から勝ち抜いてきた162人が高レベルな争いを展開した。

 同23日には都内の京王プラザホテルで、同コンテストの表彰式を開催。最高得点者に授与される内閣総理大臣賞には、2トン部門の優勝者である篠原英之氏(佐川急便西埼玉店)が選ばれ、見事プロドライバー日本一の栄光に輝いた。篠原氏は1000満点中975点を記録。

 また、4トン部門は宮城県代表の鶴谷利幸氏(佐川急便古川店)、11トン部門は大阪府代表・山口隆氏(日本通運大阪支店)、トレーラ部門は北海道代表・磯角幸伸氏(北見日通運輸)がそれぞれ優勝。女性部門は埼玉県代表の根本志絵氏(佐川急便さいたま店)が優勝した。各部門第1位の5人には、警察庁長官賞と海外派遣賞、同選手が所属する事業所には国交大臣賞が授与され、各部門の入賞者には全ト協会長賞が贈られた。

 全ト協の中西英一郎会長は、「日ごろの努力を表した結果であり、心からご苦労様と申し上げたい。リーダーとしての役割を果たし、今後の業界の地位向上と安全運転をめざしてほしい」と挨拶。同協会の豊田榮次専務理事が講評を述べ、「あせって安全を確認しないまま車を発進させたり、完全に一時停止して確認すべきところをズルズルと進行してしまったり、合図が遅れる人がかなり見受けられた」と振り返った。
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 栄えある内閣総理大臣賞に輝いた篠原英之さん。篠原さんは佐川急便に勤務して4年半が経つ。「大会開催中は緊張しっぱなしだった。競技を終えて、ようやく開放されたという気持ちになりすっきりした」と、表彰式後に行われた記者会見で感想を述べた。

 篠原さんは同社に入社以前、「安全運転には関心がなかった」そうで、「会社が安全に対する考え方を教えてくれ、また、意識改革を行ってくれた」と話した。

 家で妻と子供2人が待つ29歳は、「受賞の喜びをまず、家族に伝えたい」と、緊張の面持ちで語った。

                    (06/10/27)
<記事提供:物流ウィークリー


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