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北九州営業所を開設 ダイワ運輸
 ダイワ運輸(木村泰文社長、神戸市西区)はこのほど北九州営業所(北九州市門司区)を開設した。熊本、鳥栖(佐賀県)に次ぐ九州地区で3拠点目になるもので、当面はトラクタ5台とトレーラ・シャシー10数台を置いた無人航送の窓口として機能させるが、近く大型トラックも配置する予定。

 関西から関東、九州方面への幹線輸送を柱とする本体とは別に、関東地区での域内物流会社として位置付けている子会社のダイワ物流(神奈川県厚木市)と同様に、いずれは九州地区の分社化構想もある。「すべての拠点を“3階建て”(3社同居)にすることで幹線業務とメーカー物流を複合させ、ネットワークの構築を背景とした総合物流企業をめざしたい」と木村社長。

 グループで保有車両も200台を超える。それだけに昨今の軽油高騰は深刻な問題だが、「いち早くデジタコやセーフティレコーダーを採用したが、まずは管理の効率化が不可欠」。エコドライブの浸透に腐心する運送会社は少なくないが、同社の徹底ぶりは細部に及ぶ。「オイルは合成。全車のタイヤには窒素を注入している。1台当たり3000円ほどになるが、燃費削減はもちろん、バーストなどによる危険シーンも抑止できる。また、値段は高いがアルミホイールに切り替えることで、さらに燃料コストは4―5%違ってくる」というからスゴイ。

 車両の管理を極める一方、入社に際して筆記試験があるというドライバーの資質を問う姿勢も厳しい。「車両構造から関係法令、一般常識、作文まで。嫌なことから顔を背けてほしくないというのも一つ」と社長。それをパスしてから数回に渡る研修を経て、手にするのが名札タイプの『社内免許証』。それがなければ同社のトラックには乗れないが、事故を起こせば返却。あらためて研修を受ければ手元に戻るが、その後の名札には黄色のラインが入るという。

 少子高齢化によって今後の人材不足が懸念されるトラック運送業界。「現在は供給過多にあるトラックだが、あと5年もすれば状況が逆転するのは明らか。燃料問題もそうだが、その過程でトラック事業は強引に再編成されることになるのではないか。それを踏まえれば、おのずと企業として進むべき方向は決まる」と断じる。

                         
(06/06/19)
<記事提供:物流ウィークリー


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