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軽油価格 5円値上げの非常事態
 年明け以降、リッター2円前後の刻みで高値を更新してきた軽油に苦しんできたトラック運送会社。しかし、5月の大型連休前には各軽油販社から、大口ユーザーであるトラック運送会社あてに「(5月1日分から)前月比でリッター5円の値上げ」を求める文書が届いており、さらに運送経営に深刻さが増している。

 各地の運送会社を回ると、例外なく軽油販社からの文書が届いており、いずれも「前月(4月)比でリッター5円アップ」を要請している。なかには次月に微調整するのを前提に、常に高めの単価アップを示してくる販社もあるようだが、「この2年間でリッター30円ほど値上がりした軽油が、たった1か月でさらに同5円アップするのは非常事態。6月以降の支払いが大変。盆を待たずにバタバタ倒れる例が出ても不思議ではない」との声も多く聞かれる。

 燃料業界の関係者によれば、「当面は原油高騰に歯止めがかかるような好材料は見当たらず、さらに上昇する可能性も否定できない」という。一方、トラック業界では「軽油引取税(32円10銭)を二重に掛けられているような単価になった。値上がり幅が大きすぎて暫定増税分の撤廃・凍結のインパクトも弱まっているが、できるだけ早く結論を求めるように業界団体には動いてもらいたい」との声が渦巻いている。

                         
(06/05/19)
<記事提供:物流ウィークリー


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