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運転中に携帯音楽プレーヤー 「音」の事故要因発覚

 ドライバー教育のあり方は運送会社の品質を左右する。各社で様々な工夫をして力を入れている部分だ。安全な運行のためには、運転中に常に変化する状況を目も耳も使って認知し判断していくが、ある事業者では、特に「音」に敏感になることを教えていた。その指導をしているうちにトラック運転中に携帯音楽プレーヤーの使用という課題が見えてきたという。


 最近の携帯音楽プレーヤーは小型で、どこでも簡単に音楽を楽しめる。一方で、自転車に乗りながらイヤホンをして音楽を聞き、車に気がつかずに交通事故に遭う危険も指摘される。こうした危険要因がドライバーの運転中にもあることに気がついたという。


 「音」に敏感になる指導をしていた同事業者は、トラックの運転席につけられたFMトランスミッターに気が付いた。ドライバー自身が購入して取り付けていたものだ。シガーソケットに差し込み、FMチューナーを通して携帯音楽プレーヤーの音楽を車内のスピーカーで簡単に楽しめる機器だが、社長自身はドライバーが使用していることを知らなかった。


 同社のトラックにはラジオは付いているがCDプレーヤーなどは付いていない。社長は、自社のドライバーが運転中に音楽を大音量で聞いているような事態は想定していなかったという。納品先ではラジオを止めて窓を開けて注意するように指導してきたが、それだけではない「音」に対する指導が必要なことに気が付いた。


 また、画面の小さい携帯音楽プレーヤーを運転中に操作する可能性もあり、新たな事故要因にもなりかねないとして、こうした機器の使用について、交通安全の観点から社内ルールを作ることにしている。



(13/10/25)
<記事提供:物流ウィークリー



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